247

gallery≫log

Memo-log -clap log-

その言葉は、問いかけにも似ていて。



俺で、いいのか。
違うよ、あんた“で”良いんじゃない。

目の前の男は、
少し困ったように笑う。
そして告げる。 

「あんた“が”、欲しいんだ」


どうして。
なぜ。
俺が、良いのか。
俺で、良いのか。

ならば、
疾うに、
俺はお前のものなのに。


もどかしくて、空を見上げた。

青い、青い、広大な。
それはいつもそこにある。
手を伸ばすと、光に溶けて、
けれど、
伸ばした手は、その先は。


「お前は、空のような、男だな」




その言葉は、問いかけにも似ていて。
たった一つの、答えを導く。

↑Return to page-top