247

gallery≫novel

Memo-log -clap log-

どれほどの、時が流れたのだろう。
どれほどの、時が流れるのだろう。

「俺を、見捨てるな」

これまで、決して口にするこのなかった願い。
これからも、決して口にすることのない願い。


今はもう、
たった一人、
同じ時を生きる人。




どれほどに、遠い過去になろうとも。
どれほどに、遠い場所へ行こうとも。

「私は、お前の共犯者なのだ」

これまで、決して伝えることのなかった真実。
これからも、決して伝えることのない真実。


今はもう、
たった一人、
同じ罪を背負う人。



告げることのないその言葉は、
永遠に続く、
過去からの戒め。

↑Return to page-top