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Promise -Vincent + Cloud-
Memo-log -clap log-
「さよなら」でも、「また」でもない。
「じゃあな」と素っ気なく別れの挨拶を告げた。
『その時、私が困ってたら……クラウド、私を助けに来てね』
守れた約束。
それはなかなか伝わらなくて、なかなか告げられなくて。
だけど守れた約束。
他には何も、できなかったけれど。
『じゃあねえ……デート、1回!』
守ってくれた約束。
それが最後の想い出になるなんて、思ってもみなかったけれど。
『俺たちはなんでも屋をやるんだ』
守れなかった約束。
なんでも屋を無意識に名乗っていた自分。
それでは約束を果たしたことになんて、なるはずがないのだけれど。
別れ際に、次会う時のことなど約束をしたことは一度もない。
「またな」と再会を約すことも、「さよなら」と決別を約すこともない。
いつも「じゃあな」と曖昧な言葉だけを残して、去っていく背を見送ることすらしない。
それが一番、自然な距離なのだから。
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