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番外編公開しました。

2月のイベント直後から書く書くとずっと言っていたサイドストーリー公開しました。


『Farti Felice』

■Pixiv
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20092727

■PDF版(BOOTH)
https://247.booth.pm/items/4862185


『Ti amo』という2月に出したバロン組の片思い本(と言ってもカイセシなんだけど)の1章後半にあたるエピソードを別視点から詳細に描いた話になります。
本編のほうはセシル視点での内容になっていますが、今回のこのサイドストーリーはカイン視点での内容です。

本編お読みになった方はわかると思いますが、ぶっちゃけこのエピソード、前半はほぼセシルが正気をぶっ飛ばしてる状態でして(なにせまだ暗黒騎士やってる頃なので)。
そんなセシルをカインが助けに行くんだけど…っていう感じのストーリーです。
という前提なので、途中ところどころセシルがえらく可哀相な目にあっていたりするので、可哀相な話は無理!って方はご注意ください。
暗黒騎士は身体的にも境遇的にも、いろいろ過酷な目にあってるに違いないという設定になってます。


なお、PDF版ですが。
本編読んでくださった方からも、番外編があるなら紙で読みたいというお声も頂いておりまして。
私自身も紙のほうが好きなので、自分が製本するように作ったPDFです。
個人での使用であれば、活用方法は問いませんので、タブレットで読んだり、それこそ印刷して読んで頂いてもまったく構いません。
コンビニのコピー機で小冊子印刷を選んだら、40ページの本になります。A4で右綴じに設定するだけです。
あとは2つ折りにして、真ん中ホチキスで留めれば、コピー本の完成です。
小冊子印刷だと、1枚で2ページ印刷されるので、200円で済みます。

あと、いわゆる裏表紙が奥付ページになっているので、見栄えが気になる場合は、100均とかで好きな色や模様のちょっと厚めの紙買ってくると良いかと。
表紙付けると完璧に本ですね!!!!
マステを背表紙に貼ったりすると、さらに素敵に!!!!
確か中綴じ出来るホチキスは100均で売ってたと思います。
もしくは普通のホチキスを開いて、消しゴムを台座にして留めたあと、針曲げるとかでも中綴じ出来るそうですよ。

以上、製本オタクによるコピ本の作り方でした(笑)
可愛い感じに製本出来たら是非見せて下さい。

では、ここから先はがっつりネタバレ有り(本編含む)のこぼれ話とか余談とかになります。



本編の2章以降、カインがかなり極端な行動に走るわけですが、何故そんなことになったのかの原因が、今回のこのサイドストーリーだったりします。
セシルが散々な目に遭ってる(なんなら死ぬ直前までいってる)というのを実際に見てしまったので、実はカインのほうがトラウマになってる訳ですよ。
あまりにもセシルが可哀相で、なんでこいつばっかりこんな目に遭うんだろう、なんで俺は助けてやれないんだろうってどんどん沈んでいってしまう。
そこにセシルが実は自分のことが好きだった、でも自分はローザが好きだから応えられないって追い打ちがあって、あんなことになっちゃったっていう話なのでした。

なので、このカイン側の事情を知ると、本編の見方がまたちょっと変わってくるのではないかなーと思います。
っていうか、そうだと良いな!と思いながら書きました(本音)
私の中では、こういう前提があるという認識で本編を書いているので、あんまり矛盾や唐突感は無くて。
でも本編に出てこないから、読んだ人は、いきなりカインどうした!?みたいなことになるよなぁ…とは思ってました。
それはそれで面白いかな?とも思ったので、本編はテンポ重視でさくさくっと進めてしまったのですが、よりディープに読んで頂けたらいいなぁと思い、今回4ヶ月もかけて(単純に仕事がずっと忙しかっただけなんですが)じっくりカインの事情を書き下ろしてみた次第です。


細かいとこだと、竜騎士団書くの楽しいなぁとか(原作にカイン以外で名有りの竜騎士出てこないので、好き勝手妄想で書いてます)。
剣で切ると増えるモンスターはFF3のファルガバード周辺が元ネタです。あっちは突攻撃でも普通に増殖すると思うけど(そこはご都合主義的にアレンジした)。
あんこくだと増殖せずに倒せる(3だと暗黒騎士じゃなくて魔剣士だけど)敵って4でも出てくれば面白かったのになーとか思ったりしてます。
ミシディア周辺で出てくるズーが暗黒時代は1撃で沈むのにパラディンなると妙に強くて面倒くさいみたいなのはありますけどw
あと、地下牢投獄中のカインは、絶対に筋トレ欠かさないと思うんですよ!!!!!
1日3回朝昼晩、腹筋背筋スクワット100回ずつで1セットとかやってる絶対。
止まると死んでしまうマグロみたいなタイプなので、10日も何も出来ない環境とか、絶対に耐えられないと思うんだよな、カインは。
っていう、しょーもないこだわりはともかく、ローザとのシーンは、実は最後まで本編に入れるか結構真剣に悩んだシーンでした。
1章ずっとセシルの視点で進めていたし、1章の最後をセシルが自分の恋を自覚するっていうところで締めたかったので、ここでセシルがまったく絡まないシーンを入れるのはなぁ…ということで、諦めたんですが。
カイロザはあんな感じが良い。お互いの理解度が高すぎる組み合わせ。
故にローザが恋をするのは、先が読めなくて見てないと危なっかしいセシルのほうな訳ですね。カインとだと安心感はあるけど安定しすぎてて、結果的にちょっと物足りないなっていう。
しかもカインが自己完結タイプなので、たまにちょっと悩んだりへこんだりしてても、特にしてあげられることってほとんど無いんですよ。
カインもだけど、ローザも相手に尽くしたいタイプなので。
なので二人してセシルを構うんだと思います、はい。


最後に赤い翼のくだりが出てきますが、なのでこの話がセシルの暗黒騎士団としての最後のお仕事だったりしました。
最後の最後でカインは一番エグいところ見ちゃったんですね、可哀相に。
ちなみに、この話がセシル17歳カイン18歳の春で、夏に飛空艇団が誕生(ローザ含めてバロン組の誕生日は5~6月と勝手に決めてるので)してまして、その時セシル18歳ですね。
その2ヶ月後くらいが、以前出した『光輝の空と雙つの翼』のエピソードになります。赤い翼の初任務の話。
『光輝の~』はカイセシとして書いていないので、作品としてはあっさりした関係のバディものにはなってますが、似たようなエピソードは今回のカイセシでもあったと思っているので。
実はこのセシル、カインの事が好きなんだよねって妄想しながら読んでみるのもアリなんじゃないかと思います(笑)
セシルがまだ暗黒の力に頼って戦おうとするのでカインがキレるシーンとかあるからな、あの本。
まだあとちょっと在庫あったと思うので、気になる方は是非(宣伝)。


ということで、この半分くらいの長さで書くつもりでいたのですが、どんどん長くなってしまい結局いつもよりはちょっと薄めの本、くらいの話になりました。
これだけずっとカイン視点だけで書き続けたの初めてで、いろいろと難しかったりはしましたが、とても楽しかったです!!!


あ、タイトルの話をしていない。
グーグル先生に聞けば意味は分かると思います(イタリア語だよ)。
本編のタイトルは、今回のカイセシにおける、セシルのベースとなっている台詞というか、印象的な台詞から取ったので、こっちのタイトルはカインの台詞から取りました。
どうしよっかなーと思って、この台詞かなっていうのを訳してみたら、響きが綺麗だったので、良いじゃん!ということで採用。
良い感じで対になったので気に入ってます。



是非、感想とか聞かせて頂けると嬉しいです。
本編の感想下さった方ありがとうございました。
番外編も楽しみにしてますと仰ってくださった方もいて、なのにまさかGW過ぎても書いているとは自分でも思っていなかったのですが。
やっと公開出来ました。
楽しんで頂けたら嬉しいです。


さーて、次の原稿やらないとな!!!!
次回は8月末のスクエニオンリーです。

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