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めんどくせぇ

原稿中です。
自宅にいると気が散るので(とりあえず掃除がしたい)、自宅から徒歩数分のところにあるファミレスにいます。
数年前に出来たんだけど、初めて入ったw
あまりに近いので行くことがなかったのです。
フリーWiFi飛んでて助かる。っていうかスマホ家に忘れてきた……


そんなわけで、新刊はオペオム本なんですが。
めんどくせぇな、オペオムのカイセシ!
状況を整理しようと思って、前提となる設定を書き出してて気付いたんです。
パラディンになる直前のセシルは、メンタル的に相当病んでておそらく人生でもどん底に近い状態。
一方、記憶は有るとは言え、エンディング後のカイン。全部捨てて国を出て行くくらいなのでやはりメンタル最低値。

これ二人ともダメダメなパターンだね!????

どこから活路を見出せばいいのか分からなくて、二人でずるずるずるずるしてます……大変に面倒くさい(笑)


前に、兄さんが今後自己犠牲に走らなければいいんだけどなぁ……とここで書いた気がしますが、カインも相当危ういよね。
実際それで自己犠牲に走ったのがデシムのカインだったことに今更気付きました。
あれ、最終的には6人で突撃したけど、当初はカイン自分一人が死ぬつもりだったよね?
少なくともあの世界で消滅した場合、元の世界に帰れるのか、帰れずに死ぬのか、そこについては誰も知らなかったはずで。
というか、消滅して元の世界に帰れるなら、帰りたい人はみんなそうしてるわけだし。
プレイヤー視点ではあれは記憶だけが喚ばれたものってことはわかってるけど、本人達にとっては現実なわけで、消滅すればそれは死ぬことと同義になるでしょ。
ということは、あのカインがやろうとしたことって明らかに自殺に近いんだよなぁ……。
実際、バロンでは自分は出奔した扱い、セシルは国王という認識をカインはしているはずで、そうすると、国への忠誠(=騎士としての使命)という意味でもカインは自分が死んでもセシルだけは返さなければいけなかったわけで、そうなるのも無理はないんだけど。

なんかそんなことに今更気付いてしまったので、ますますカインも迷走していく原稿なのでした。
どうすんだこれ!

たぶんリディアが何とかしてくれる、と思います。
ローザいない分、リディアが頑張ってくれると思う、たぶん。
これセシルとカイン二人だけじゃどうにもならない(笑)
彼女が大人Verで来た=記憶がある、という状況は、カインにとってはプラスになればいいなぁと思うのでした。

まぁ最後は多少なりとも光が見える展開に出来ればいいな、と書きながら思ってる程度にはシリアスですw

ほんと、面白い状況を作ってくれたよ、オペオムは。
面倒くさいながらも、私はこの二人を精神的に追い詰める話を書くのが好きなので追い込んでいこうと思います(笑)



【追記】
こっからおうちです。
スマホは家に置きっ放しでしたwww
帰宅後にとりあえず今週の無料ガチャを引いてパワピを4つ手に入れた。
無料とか初回半額だとパワピになってもまぁお得感あるからいいよね。
さすがに5000ジェムで引いた時はうーんってなるけどw
共闘は25日のイベント終わったらやります。さすがに今そんな余裕はない。

しかし、こういう原稿やってる時に他ゲームのイベントシナリオがめっちゃ面白かったりするから困る。
そっちに熱中しちゃって時間がって意味ではなく、自分が書いてるものがつまらなく見えてきて嫌になるっていう意味で困るw
やっぱり今年は設定ガッツリのストーリー重視な本いくつか出したいなー。
去年は恋愛重視の本が多かったからね(笑)


困ってると言えばノートPCの充電アダプターが行方不明で困ってます。
ノートPCというかキーボード付のタブレットなので、充電はUSBから出来るものでして、別のアダプタとコードからでも出来るからいいんですけど。
元々の付属のアダプタは軽量で持ち歩きやすいので、外で原稿やる時に重宝してたんですが……どこいったの……。
このタブレット不調がいろいろ出てるので、一回クリーンインストールしたいんだけどなぁ。
原稿終わってからかな。


めんどくさい原稿の二人(笑)ですが。
一周回ってそのめんどくささが可愛くなってきた。
公式のくれたシナリオは、カインがセシル好きすぎる話だったと思ってるんですが、セシルもカインのこと好きだからうだうだ悩むんですよ。
どうでもいい相手だったらセシルはさっぱり切り捨てると思うので。
ということで、セシルがカインのこと好きだからどうしていいのかわかんないよ!って悩んでる感じになってきました。
可愛いのぅ。
あ、ここで言う「好き」は恋愛的な意味の好きではなく、友情としての「好き」なんだけど。
依存型の友情話はやっぱ萌えるなぁ。楽しい。

今気付いた

一週間か10日くらい前に、イベントのお知らせサイトに出したとか言いましたが、出てませんでしたね!!!
びっくり!!!

すみませんでした。
ローカルでファイルだけ更新してFTPにアップするの忘れてた……なんだその新人のWeb担当みたいなミス。
ちゃんとアップしたのでよろしくお願いします。

あとここの↑にも詳細なお知らせ出しときました。
特に目新しい情報はない!

在庫僅少のものに関してはいずれも1冊or2冊です。
Onceはまだもうちょっとあった(し、そもそも3年以上前の本だし)のでたぶん大丈夫なんじゃないですかね。

そんな感じですのでよろしくお願いします。

25日東京マラソンなんだってね。
そういえば2月の最終週だったか……っていうか25日って国立大学の二次試験じゃないの?(今は違うのかな……?)
どこ走るんだろう……お台場~築地あたりとかコースなのかな。
まぁイベントに制限かかってないってことは支障はないんでしょうけれど。
とりあえず早朝の新宿西口はわりとヤバいことは知っている(昔新宿経由で通勤していて当日ぶち当たって吃驚したことがある)。

遠方からいらっしゃる方はお気を付けて!


近々もうひとつくらいお知らせがあるかもしれない。
たいしたことではないんだけど。

とりあえず原稿原稿。

こんなことを

している場合ではないということはよく分かってるんですが。
まぁ全然関係ないことをやってしまうよね。

年明けくらいから何故か突然にハンクラ趣味をこじらせていて、バッグ編んだりとかいろいろやってたんですが。
ついにこんなの作っちゃったよ!

ファイル 671-1.jpg


パーツ探すのが大変でしたw
でもとても楽しかった。まだ試作段階ですが。

一番最初に作ったのが左端のです。
これは別にアクセサリーを作るつもりではなくて、タッセルメーカーを100均で買ってきたので、手持ちの糸をくるくるしてタッセルをいっぱい作ったんです。
そういえばディシディアのセシルはタッセルいっぱいついてるよなーと思い出しまして。
作ったタッセルの中にラベンダー色と紺色があったので、なんとなくこんな感じだったと思う!というゆるーい感じでイヤリングにしてみたのでした。
ビーズもこれぜんぶ100均だ。なんとなく買ってあったやつを適当に組み合わせた。
もともとタッセルを1色1つずつしか作ってなかったので、左右で色が違うのです(笑)
カイセシっぽい色で作ったから、右にセシルカラー、左にカインカラーとかでどうですか。


で、どうせだったらちゃんとしたのを作ろうかなと思って、NTの動画保存してデザイン確認したんです。
その作業中に、ティナのイヤリング可愛いなぁ、と(たまたまティナが同じパーティにいた)。
で、さらにバッツのアクセサリーも良いなぁとか思い始めまして。
天野デザインはアクセサリーいっぱいで可愛い。特にSFC組。
NTだと画面綺麗だから、コマ送りで動画チェックしてたら、ほんと細部まですごい気になっちゃって。

この3人のアクセサリー作ろうと思ってパーツ買い出しに行ったのでした。
ちなみにティナは売られてるパーツだけじゃ無理なので(イヤリングの本体がね)、樹脂粘土捏ねてみたけど、仕上がりがどうなるかわかりません(笑)
いま固まるの待ち。
ちなみにビーズアクセは昔やったことあったけど、粘土は初めてです。


ということで左から2番目がセシルのイヤリング。
一番右がバッツです。
その間はバッツのブレスレットもシンプルで可愛いかなーと思って作ってみた。このブレスレットに関してはそのうち作り直す……ビーズに革紐が通らなくてゴムテグスをとりあえず通したんだけどイマイチだなぁ。

セシルさんは派手なので普段使える気がしないんだけど、バッツはアリかなあって思ってます。
セシルは……イベントの時にしていくかも(笑)

ちなみにセシルは実際のゲーム中のデザインはもうちょい明るい色です。
これ石がアメジストなんですよ。
なかなかイメージに合う色のパーツがなくて。
だったらもう若干色が濃いけど、アメジストにしてしまえ!ということで奮発した(せいぜい600~700円の話ですがw)
なお、タッセルの色が左右で違うのは、どっちで作るか迷ってるからです……。
ゲームのデザイン通りだと石と同じ色のタッセルなんですけどね。
実際に付けてみたらちょっと薄い方が可愛いなぁ、と。同じ色だとあまりにもまとまり過ぎてる感じが。
ゲーム中の色はこの薄い色のほうのタッセルに近いです。
このくらいの紫のパーツが見つからなかったんだよねぇ(この写真だとちょっと青っぽいけど実物は紫です)。
最終的にはどっちかの色で統一します。

ちなみに、このイヤリングはとても重い(笑)


写真が適当なので、まぁ雰囲気くらい伝われば……。
ちょっとお店とかデザフェスなんかで売られてるっぽくタグつけてみたりしましたが!
いつも通販orイベントで使ってるシールですが(笑)。ちょうどこないだ在庫切れて量産したばかりだったので流用。
意外と便利なので重宝している。

あ。
別にグッズというかアクセサリ系のサークルに乗り換えるつもりはまったくありませんのでw
っていうかこれ、一番左はともかく、あとの3つは公式のデザインそのままなので著作権的に売ったら完全にアウトです(笑)


FFはあんまりアクセ系のサークルさんいないよね。
まったくいないわけではないんだけど。


しかし、こんなことしてる暇があるなら早く原稿書けって話です。
装丁どうしよっかなーとか考えつつ、書き出してはいますよ。
まぁコピ本だからそんなに長くは出来ないし!
ぼちぼち書いてます、一応。


オペオム本だから!という言い訳で、ゲームもしてますがw
アリゼーのEXわりと簡単でしたね。
初見でスコア達成してしまった。
アリゼーも60まで育てたので、ミッションコンプのために入れていきましたが、それでも90000弱出たし(武器防具はイベント配布分のみ、覚醒51。他メンバーはティナとヴァン)。
ケイト断章もそう難しすぎなかったことを考えると、第5弾の3つがおかしかったんだと思うよ!!!

ということで、台詞確認とかいう言い訳でゲームしすぎないように気をつけます……てへ。
宅配搬入木曜までを忘れないようにしなければ。

やっときた……!

ラムザ専用がやっと!やっと!!!出たよおおおおお!!!!
数えると精神によくなさそうだったので数えてはいませんでしたが(笑)
1周年でもらえたものほぼすべてつっこんでます!
10連×6~7回と単発チケは100枚以上使ってるんじゃないかな……たぶんトータルで200連くらい回してるはず。
まぁいい、出るまで回せば確率は100%!(駄目な思考)
満足だ!!!

ちなみに単発チケからでました。
金演出からだったよ!
いやーほんと良かった。
これで深域のスコアチャレンジがどうなるかな……今13万ちょっとなんですよね。
これ以上どうしたらいいのかなぁとは思っていたので、ラムザ入れてまた頑張ってみたい。
まぁ15万達成しても、ハイシャ各5ずつ増えるだけだからこれはもう足りなくてもいいかなぁって思ってる。


ラムザ引けたので、次のターゲットはティナEXです。
誰だよしばらく温存出来そうとか言ってた奴。
ティナは好きだから引きたい。
ティナまでEX引けたら、セシルまで温存かなぁ……。
共闘でEX持ちのティナ何人か見たけど、そんなリキャスト早くない気がするので、ないと絶対困る!みたいなものではないのかなぁと思いました。
クラウドはEX持ってるけど、そもそもクラウドが遅いからあんまり溜まらないんだよね……いやまぁ2凸で止めてるせいもあるけど。
さほどぶっ壊れた性能ではない、というあたりの落としどころなのかな、EX武器。
長期戦には有り難いんだけど。

ちなみにアリゼーのガチャ、10連は1回回したんですよ(うっかりティナ出ないかなーと思って)。
金4枚とかいう初めて見る結果でしたが、何がすごいって全部パワピになったところ(笑)
ティナ相性3パパリモ相性1だったかな……パパリモも相性完凸してるんですよ、専用も持ってるし(今日さらにチケからも1本出て現在2凸)。
見た瞬間、すげぇ!全部いらねぇ!!!って言ったよねwww

そんなイベントの主役ですが、頭がよろしくないので、アビリティの解説にあった表を見て「……???」ってなった。
アビリティ使わなくてもHP攻撃が複合になってたりする(オート放置中)ので強いのかもしれない……?


ちなみにストーリーのほうも「……???」って感じでしたが(笑)
14やってないからしゃーないね。
この子だけ他の14勢とは記憶が違うってことしかわからなかったw
そして相変わらずセラが13シリーズのどの辺の段階なのかがよくわからない。
私の知ってる未来は……って暗そうな顔したから、13-2のどっかかなぁとは思うんだけど。
確かにわりとろくでもない未来だったよね。いろんな意味で。

アリゼーも双子なんですね。
男女の双子で兄妹パターンは珍しいなぁと思いました。
初の双子キャラだったパロポロの影響なのか、FFの男女の双子はだいたい姉弟な気がする。
女女の双子はいないのか、な……?(私の知ってる範囲では)


ひとまずアリゼーのレベル上げながら幻獣界と行ったり来たり。
ついにチョコボとシルフが完成しました!
来週の水曜までにラムザの厳選と、出来ればセシルももうちょっと粘りたい……。
ラムザは途中までやってたけど、全然出ないよ、見習い☆☆が。
アリゼー共闘は10万まではもう終わったのであと半分。
ティナでメテオメルトン連発するだけで作業に近いぞ今回。
ただ、物理キャラで来るのはやめてくれwww
基本的に別にどんなキャラがいようがレベルが低かろうが気にしないんですが、それはさすがにありえなさすぎるので、そっと退出している(笑)

今回の本番はEXかなぁ……まだこれは挑んでもいない。

おまけ!

なんていうか、この数日を振り返ってちょっと良心が咎めたと言いますか(笑)
おまけです。


「なんだこれは?」
「チョコレート。もらい物だけど」
 突然、深夜に執務室に押しかけてきたと思ったら、無言で目の前に箱を突き出された。
 もうあと数枚だった書類を片付けてしまおうとしていたカインだったが、怪訝な顔で視線を上げると、親友を見つめる。
 それきり何も言わないセシルを訝しげに思いながらも、ひとまず箱を開けてみた。
「……?」
 中身はセシルが言う通り、チョコレートである。
 小粒のシンプルなチョコレートがぎっしり詰まっている。
 カカオの香ばしい匂いが部屋に漂う。
 香りだけでも、なかなか質のいいもののように思う。
 セシル……つまりはバロン王のところに届くものなのだから、上質なのは当たり前ではあるが。
 長時間仕事をしていたこともあり、香りに惹かれて一粒摘んでみる。
「美味いな」
 決して甘すぎず、またバターやミルクがしつこくもなく、純度の高いカカオを凝縮した濃厚な味だ。
 思わずそう呟いたカインだが、セシルはまだ机の前に立ち黙ったままでいる。
「で? どうしたんだ、一体」
「ホットチョコレート、作って」
 何を急に、と思ったが、いつもの我儘だろうかと推測する。
 その割には妙に言葉数が少ないのが気にはなるのだが。
「あとこれだけだから、少し待て」
「…………」
 書類を示して告げると、無言でセシルがこくりと頷いた。
 

 
 
「これで良いのか?」
 真夜中に突然、国王が側近を連れて城の厨房に現れるという状況は、夜間の警備をしている兵士たちにとっても滅多にないことだろう。
 そんなセシルの突飛な行動に文句を言うものはいないが、奧棟の入り口の警備兵は随分と怪訝な顔をしていた。
 二人で人気のない厨房に行くと、そこで言われた通りに暖かいチョコレートを作ってやる。
 厨房の隅で立ったまま、カップを手渡してやった。
「……うん」
「なんだったんだ、急に」
 熱い甘い液体の入ったカップを両手で包むように持ちながら、セシルはふうふうと吹き冷まして口を付ける。
「甘い……」
「セシル?」
 答える気がなさそうなセシルの名を呼び、先を促す。
「……昨日、セオドアがアップルパイを持って帰ってきて」
 セオドアがカインの自宅へ遊びに来たのである。帰りに手土産としてパイを持たせたのは確かだ。
「ああ、あれか。美味かったろう?」
「お前が作った味がした」
 あまり食には興味がないくせに、そういうところだけは相変わらずちゃんと分かるのだなと半ば感心する。
「それはそうだろう。俺が作ったからな」
「あの子が、一緒に作ったんだって嬉しそうだった」
 実際に手伝わせたのは、中身のフィリングだけだ。パイ生地は事前に作っておいたものだったが、次は最初から全部作りたいとセオドアは楽しそうに言っていた。
 料理を教えるようになったばかりだが、毎回楽しそうにしているのは、カインとしても見ていて微笑ましい。
 それがどうした、とセシルに言い返そうとして、ふと気付いた。
「……お前、まさか」
「僕は、お前と料理なんて一緒にしたことないのに」
 何を言っているのだろうか、この親友は。
 子どものやきもちと変わらないではないか。
「……あのな」
「あの子が楽しそうなのは嬉しいし、でも、そんなこと僕はしたことないのになと思ったら、なんだか……」
 悔しかった、というところだろうか。
 さすがにセオドアの前でそれを見せることはないだろうが。
 代わりにカインに文句を言いに来た、というより甘えに来たということだろう。
「それでわざわざ材料まで調達してきたのか」
「もらい物なのは本当だけど」
「一緒に作りたかったのか?」
「うーん……どうだろう。お前が作ってくれたのを食べられれば僕はそれでいいかな」
 そう言いながら、セシルはカップのホットチョコレートを美味そうに飲んでいる。
 基本的に興味のあることとないことへの差が激しいセシルだ。
 料理自体には大して興味はないことはわかっている。
 ただ、何でもカインと一緒にやってきたと思っていたのに、息子が自分の経験のないことをしてきたと聞いて、やきもちを焼いたのだろう。
「本当に我儘だな、お前は」
「……いいじゃないか、別に」
「悪いとは言っていない」
 小さくそう言うと、ようやくセシルが笑顔を見せた。



 
「ごちそうさま」

 こんな甘い物ひとつで機嫌を直すのは、子どもの頃から変わらない。
 昔から、いつも本当に幸せそうな顔で甘い物を頬張るのだ。
 いつの頃からだったろう、甘いものは自分で食べるよりも、食べているセシルを見ているだけで満足するようになってしまった。

「本当に変わらないな、昔から」
 
 まるで子どものようにあどけない顔でごちそうさまと言う。
 そんな親友の姿を見つめながら、カインはそっと笑みを浮かべた。



30代も半ばになって何やってんだこいつら、という気がするけど、そういうところが可愛いと思うのです。

ということで、HAPPY VALENTINE♥

ラストー!

はい、4本目行きます。
これでおしまい。
いや、別に独立した話ではあったのですが(でも同一の時間軸です)。

今日はセオカイ。
ではどうぞ。



「カインさん、どうして料理が得意なんですか?」
 目の前のテーブルには、様々な料理が並べられていた。
 どの皿も非常に手の込んだ料理だということは、その味はもちろん見た目からも明らかだ。
 城で供される料理と遜色ない出来映えだった。
 だがこれらの料理を作ったのは、本職の料理人ではなく、今セオドアの向かいに座っている人なのである。
 セオドアにとっては上官でもあり、師匠でもあり、そして父の親友であるカインだ。

 問われたカインは少し考えて口を開いた。
「何故と言われてもな……長いこと一人で暮らしていたせいもあるだろうが」
 それは知っている。
 けれど、
「昔から得意だったって聞いてますよ?」
 これだけ立派な屋敷なのだ、当然、専任の料理人もいるだろう。
 セオドア自身は料理などまったくしたことがない。王子という生まれなのだから当然ではある。
 だが、その点では、国内でも有数の名家の跡継ぎとして生まれたカインも似たような境遇のはずだ。
 それなのに、昔からなかなか凝った料理を作るのだと父からも、母からも話を聞いていた。
 実際、今日のようにセオドアが屋敷に遊びに行くと、食事を振る舞ってくれることも多い。
 もっとも本人は、
「得意というほどでは……」
と謙遜している。
「そんなことないですよ。どれもみんなとっても美味しいです」
「そう言ってもらえると俺も作った甲斐がある」
 セオドアの褒め言葉を、彼は素直に喜び、笑ってくれた。

 それで、と話題を戻す。
「最初に料理をしようと思ったきっかけって何だったんですか?」
「さあな……さすがにそれは覚えていない」
 覚えていないくらいに幼い頃だということだろうか。
 父は知っているのだろか、とふと思う。
 本人が忘れているというのだから、さすがにセシルも知らないだろうか。
 そんなことを考えていると、カインが不意に
「料理に興味でもあるのか」
と言った。
「え?……あ……ええと、はい」
 相変わらず鋭い。
 セオドアが急にこんな話題を持ち出したのには、理由があった。
「この間の遠征中に、山の中で野営をしたじゃないですか」
「ああ」
 最近では、国家間や各地の街々との間での輸送任務が多い。
 人里から離れた場所での野営というのは、セオドアにはほとんど経験がなかった。
「食事の用意をしていた時に、包丁を触ったことすらないって言ったら……まぁ、その、驚かれたというか」
 ひょっとしたら、呆れられたというほうが近いかもしれない。
 そういう時は、やはり今でも少しだけ自分の生まれを恨めしく思ったりもする。
「なるほどな」
 納得した様子でカインが頷いた。
 もしかしたらこれらの事情は既に知っていたのかもしれない。
 隊長である彼のところには様々な報告が上がっているだろうし、そうでないとしても、とてもよく周囲を見ている人だ。
 口にも態度にも出さないけれど、状況は把握していて、さりげない形で助力をしてくれる。
 そういうことが今までにどれだけあったことだろう。
「軍に入るか、兵学校に行くまでは料理なんてしたことがなかった奴がほとんどだと思うぞ、あいつらもな」
 あまり気にするなとカインは言い添えた。
 初等学校を卒業して、そのまま兵学校には行かず、赤い翼に入ることを希望したセオドアである。
 進学するという選択肢も有効だったのかもしれないな、と今更ながらに思う。
 父は、学校へは行きたくなったその時に行けばいいと、あっさりとしたものだったが。
 いろいろと悩み事の多いセオドアを見つめ、カインが小さく笑う。
「そうだな……一応、デザートも用意はしてあるんだが。その前に一仕事してもらおうか」
「え?はい……?」
 食事はすでにメインディッシュまで終えている。
 ついてこい、と席を立ったカインの後を追うべく、セオドアも慌てて立ち上がった。


「大きさは適当でいい。どうせ溶かすからな」
「は、はい」
 連れて行かれたのは、屋敷の厨房だった。
 まな板の上に濃い茶色の塊を置いたかと思うと、包丁を渡されて、これを刻めと言われた。
 匂いからしてこの塊はチョコレートだろう。
「そっちの手は丸めておけ。指を切り落とすぞ」
 覚束ない手つきで包丁を持つ。
 言われた通り、左手は軽く握るようにして、チョコレートが動かないように抑える。
 恐る恐る刃を当てた。
 切るというよりは、削るような感じになる。
 ちらりとカインの顔を見ると、それでいい、と頷いてくれる。
「もう少し切りやすいもののほうが良かったな」
「いえ、大丈夫、です」
 包丁はほとんど使ったことがなかったが、剣やナイフといった武器の類いの刃物はそれなりに扱い慣れてはいる。
「ナイフとはやっぱりちょっと違いますね」
「そうだな。よそ見はするなよ」
「はい」

 ぎこちない手つきながらも夢中で刻んでいると、やがて細かくなったチョコレートの小さな山が出来た。
「そのくらいでいいぞ」
 ただ切っただけではあるが、妙な達成感がある。
 予め鍋で温めていたミルクの中に、カインが刻んだチョコレートを入れた。
 そしてその鍋を再び火にかける。
 そこで木べらを渡された。
「かき混ぜろ」
「はいっ」
 やっている作業はとても単純なのだが、何故か楽しい。
 徐々にミルクにチョコレートが溶けて、辺りに甘い匂いが漂う。
「それは?」
 カインが今度は鍋に二種類の粉を入れた。
「ココアとコーンスターチだ」
 粉と溶けたチョコレートを混ぜ合わせる。
 先ほどのように木べらをぐるぐるとかき回していたのだが、やがて、
「……なんだか重くなってきましたよ」
「コーンスターチが入ったからな、とろみがついて多少固くなる。底までしっかりかき混ぜるんだぞ、焦げるからな」
「は、はい」
 コーンスターチ云々の意味がよくわからなかったが、とりあえず焦がさないように頑張ろうと返事をした。
「料理なんて、何を入れたらどう変化するのか、それを覚えればあとはただの応用だ。そんなに難しいことでもない」
「へぇ……」
 簡単なことのように彼は言うが、それを覚えるのが大変なのではないだろうか。
「興味があるなら暇な時に来れば教えてやる。ここでならいいだろう。城の厨房はお前が入るとさすがに、な」
 カインは言葉を濁したが、城で料理をしたいと言うとさすがに困惑されるだろうことはセオドアにも想像がつく。
「そうですね」
 苦笑して頷くと、カインはいつになく真剣な顔で言った。
「やってみたいことがあれば何でもやってみろ。セシルやローザも止めはしないだろう。あいつらに話し難ければ俺に言えばいい」
「……はい」
「一人で我慢して諦めることはするなよ」
 やりたいことはなんでもやってみなさい、と、それはセシルもよくセオドアに言う。
 きっと、カインもそういう風に育てられたのだろうな、と思った。

 やがてふつふつと泡がはじけるように沸いてきたところで、一度鍋を火から下ろすように言われた。
 鍋に蜂蜜を入れる。
 カカオの少しビターな匂いに、蜂蜜の優しい香りが混ざる。
「砂糖でもいいぞ。そのほうが一般的だしな」
「ふぅん……でも蜂蜜で作るんですね、カインさんは」
「セシルが蜂蜜のほうが美味いと言うからな」
 あまり甘い物を食べているところは見ないと思っていたが、それなのにこんな甘そうなものを作れるのは、どうやら父のせいらしい。
 なんだかやっぱり羨ましいな、と思いながらも、セオドアはくすくすと笑ってしまった。
 もう一度鍋を火に戻して、沸騰するまでかき混ぜる。
 二度沸騰させたほうが滑らかになる、と言われ、なるほどなあ思う。
 ただチョコレートを溶かしただけのものでも、どうやら料理というのは奥深いもののようだ。
 とろりと濃厚な液体をカップに移す。
 ホットチョコレートの完成である。


 出来上がったカップを持って再び食堂に戻る。
 デザートも用意してあるという言葉の通り、苺の乗ったタルトと、同じく苺のムースやゼリーを綺麗に重ねたものが出てくる。
 ちょうど苺の季節だ。
 砂糖の甘さは控えめで、苺の持つ本来の甘さと酸っぱさがちょうど良い具合に混ざって口内に広がる。
 そして初めて自分で作ったホットチョコレートに口を付けた。

「父さんが言うんです。一番のごちそうは、カインさんが作った食事だって」
 ふと父の言葉を思い出した。
 カインがカップをソーサーに戻しながら苦笑する。
 いつもならばデザートの際にはコーヒーか紅茶を口にしていることが多いカインだが、今日はセオドアが作ったホットチョコレートを飲んでくれていた。
 自分が作ったものを食べてくれるのは嬉しい。
「城の食事のほうがよほど贅沢だろうに……あいつも物好きだな」
 そう言うカインの口調はとても柔らかい。
 時々、こんなふうにとても穏やかな笑顔を見せることがある。
 それがいつも父や母の話をしている時だということに気が付いた。
 僕の話をしている時もこんな風に笑ってくれたらいいのに、と思う気持ちは、少し嫉妬に似ている。

 タルトの苺を口に運ぶ。
 瑞々しい甘さと酸味が口の中で複雑に混ざり合う。でもそれがとても美味しい。
「……お前も、何でも美味そうに食うよな」
 ぽつりとカインがそんなことを言った。
「……?」
 口いっぱいに苺を頬張っていて、声が出せずただ首を傾げる。
「美味そうに飯を食っている姿は、見ていて幸福なことだと思う。得意かどうかはさておき、料理をするのはだからかもしれんな」
 一番最初の質問に今更答えが返ってきた。
 ようやく口の中のものを飲み込んで、問い返す。
「……だって美味しいものを食べたら誰でも美味しいって顔しますよ?」
 当然じゃないのだろうか、と不思議に思った。
「いや……」
 案外そう当たり前のことでもないぞ、とカインは呟く。


「本当に親子で良く似ている」
 そう言って微かに笑った顔は、冬の晴れた日の空のようにとても澄んでどこまでも穏やかで。
 僕の話でこういう顔をしてくれるのは、とても嬉しいなと、そう思った。


父子で料理してる姿っていいよなぁと思うのでした。
別に親子じゃないけど、この二人(笑)

美味しそうにご飯食べられるって、けっこうある種の才能だと思うんですけどね。
食レポ的な意味ではなく、この人が食べてる姿いいなぁってTV見てて思うことないですか?
あとごく希にものを食べてる姿がすっごいエロい人もいるよね。
食事とエロスは直結してるという意見はとてもわかるなぁと思う。
セシルは純粋に美味しそうにご飯たべてくれると思います。ただしカインが作った食事に限る。毎日の城での食事はほんとどうでもいいと思ってる(笑)
カインは食べてる姿エロそうだなー。
そんな勝手なイメージです。
今日の話にちっとも関係ないけどw

ホットチョコレートは去年出した合同誌にもちらっと出てきます。
セシルの好物だと思ってる。
なんか幸せそうなイメージがあるよね、ホットチョコレート。
実は私、砂糖の入ってる飲み物一切駄目なので(嫌いなの。コーヒーも紅茶も無糖しか飲めません。ジュース類も無理)、ココアすら飲めないからホットチョコレートなんて絶対飲まないけどな(笑)
典型的な酒飲みの嗜好なので、甘いもの自体さほど興味がなくてですね……作中で甘い物とか出そうとするとけっこういろいろググることになります。
思いつかないんだもんw


ということで、セオドアはしばらくカインに料理習うといいよという話でした。
セオたんもセシルに似て割と味覚オンチなんですが、料理習う過程で常識的な味覚を身につけるんじゃないかなーと思ってます(カインの努力の賜物w)

奇跡も魔法もあるんだよ

断章コンプ出来たー!!!(仮)

明日までに終わる奇跡が起きないかな……
→期間延長きたー!なんたる奇跡
→延長しなくても間に合ったなw(今ココ)

(仮)なのは該当キャラを入れてクリアはしてないからですw
それはもう石割りコンティニューするからいいの。
でないと無理!


一番最初にクリア出来たのはクルルでした。
ここは数日前にクリアしたかな。
どう考えてもユウナが必須なので彼女は固定で。
あとまぁセシルはそれなりに育ててたし恩恵なのでセシルも入れて、あと1枠をティナにしたりスコール(やっと覚醒60なった)にしたり、ラムザを狙って完成した王様にしたりしてました。
が、どうしても安定しない。
主にセシルが落ちるw
まぁしゃーないよね。
ということでセシルを諦め、ユウナ+ティナスコールの火力組を並べたところ一発であっさりと……
恩恵ってなんだろう(笑)
たぶんクルルを6060にしたらまた違ったのかなぁとは思うけど。

ちなみにクルルを入れて頑張ろうとしていた時期もあって、彼女は覚醒55です。
けっこう悩んだんだけど結局クラウドの火力の誘惑に私が負けたのでw
青ハイシャはクラウドに行ってしまいましたね。
結局クラウド育てたよ!覚醒60にしたよ!!!


イカと亀はほんっっっと試行錯誤しまくった。

亀のほうがまだなんとかなりそうだったので、先にスノウから攻略。
とりあえずスノウは育てる予定はないので、彼の代わりに盾役がいるなぁとWoLを完成させる。
WoLがいるのといないのでは安定感がまったく違ったので、とりあえずWoLは必ず入れることにして、あと二人+召喚獣を何にするかでほんといろいろ試しました。
その間もじわじわとログボだなんだとチケやら石やらが貯まりガチャを回すが、まぁラムザが出ない。
パワピがガンガン増えていくwww
ちなみにラグナも相性凸無しだったのに、相性完凸専用1凸まで行ってます(笑)
パワピが増えたので、クラウドに突っ込むことを決意。
専用完凸させて、EXを1凸まで持っていく。
で、そんなクラウドとスコール、ティナ、エドガーあたりを色々と組み合わせ。
幻獣はシヴァなのかバハムートなのか、とか。

最終的に亀はWoL、クラウド、エドガーで幻獣はバハムート。
サポートもEX持ちのクラウドでした。
甲羅に入ってもメルトンすればいいティナも試したんですけどねー。
ちなみにスコールはわりと早い段階で諦めました、敵が単体だったのであまり有用ではなかった。

エドガーのオートボーガンのエクステンドでつくスリップが割と便利でして。
これ説明どこにも書いてないよなぁ……スリップで与えたダメージ分、エドガーにBRVが入るんですよ。
だいたい1200くらいかな。地味にこれ亀みたいに硬い敵でもBRV減らしてくれるので美味しい。
機械種じゃなくても十分通用するのが意外だった。
ドリルにも防御力ダウンが付いてるので、亀にちょうどよかったし。

デバフとWoLのシャイシが切れないようにターン管理するのが一番大変でした。
あと召喚のタイミングだよね。
大間欠泉を使った後にクイック系を連発してくるようになるので、そうすると手が出せなくなってしまうので。
1回目の大間欠泉の直後に召喚すること。
ここで一気に削る。
サポートのEXゲージは満タンでスタートするので、サポクラウドは召喚中に呼ぶ。ちなみにWoLと交換で。
他2人のシャイシがWoLがいない間に切れないように管理はしっかりすること。
で、クラウドはバハムートだと30000弱くらいのメテオレイン撃てます。サポと自分ちのクラウド二人共召喚中にEX撃てるようにする。
あとはもう凶斬りのマヒが上手く入ることを祈るだけです(笑)
最後は運頼りでした。
ただ、前述の通り、王様のスリップが意外と有効で。
クイック系で亀にターンが回れば回った分ダメージ入るんですよ。
で、代わりに王様のBRVは何もしてないのに増えるっていうw

実はここ、数日前に一回クリアは出来たんです。
ただ勝つ直前にWoLが倒れまして。
その直後にBRVほぼ満タンだったクラウドとエドガーにターンが回って勝った。
これでスコアが40000弱。
WoL倒れなかったらミッションもコンプしたなこれ……と思って。
実はもう亀とイカは諦めようかと思ってたんだけど、それでやる気が出てしまって……でもそこからが長かった(笑)
なかなかターン管理が上手くいかなくて、酷い時は1戦目のスカルドラゴンに負けてるときもあったくらいw
出来るだけアビリティ温存しようとするとうっかり骨に負けるという。
ほんとつらかった……。


で、イカですよ。
ストンラ地獄ほんと酷い。
こっちもヤシュのストーンで対抗すればいいのか、とか考えて、彼女も覚醒55にしたりしました。
が、やっぱり出来るだけ早く1体仕留めて、3対1に持ち込むべきだなと。
ヴァンが風持ちなので、(またパワピが増えて来たのでw)、ヴァン君も武器完凸させました。
ただ最終的には彼は使わなかった(笑)。
ディープハザード+パンデモニウムで風強化を一時期頑張ってたんですが……最終的にはここもバハムートでした。
クラウド、ティナ、スコールで。サポはヴァン。
超火力で吹っ飛ばす作戦。
ちなみにクラウドはEX2凸にしました。
レベル25以降は攻撃力の上がり幅が1レベルごとに10しか上がらなくなったので、完凸にはしませんでした。
CPも足りてるし。

流れとしては。
出来るだけアビリティは温存しつつ、最終バトルが始まるまでに召喚ゲージとクラウドEXゲージを満タンにしておく。
最終バトルが始まったらすぐ召喚します。
で、スコールはソリッドバレル、ティナはメテオ、クラウドはメテオレイン。
だいたいスコールとティナは行動負荷が軽いので、足の遅いクラウドには召喚中1回しか回らないと思います(笑)
メテオレインが3万、ソリバレ2万、メテオ1万8千くらいかな。
召喚後に敵にターンが回る前までに1体(Lv80のほう)は倒せると思います。
その頃にはティナかスコールのアビリティが尽きると思うので、尽きたところでサポヴァンと交代。
ヴァンはディープハザード連打で。
クラウドは凶斬りでマヒが入ることを祈りましょう(亀と同じ流れw)

ちなみに、サポヴァンが倒されたんですが、その後マヒが2連続で入りまして。
なんとか運良くクリア出来ました。

初めて知ったんだけど、サポは倒されても、戦闘不能にならずにクリアは達成扱いになりますよ。
クリア時に3人立ってれば良いみたい。
これちょっとどうなるか結果見る時すごいドキドキしましたね!

ポイントはなんだろなー。
覚醒60スコールを使い始めたばっかりなのでなかなか追加HPが出せるかどうかの見極めで手間取ったんですが。
敵が複数いるとつい連続剣を優先して使っちゃうんだけど、これNG。
同時に倒さなきゃいけないときは連続剣でいいんだけど。
先に1体を仕留めたい場合は、召喚中はソリバレ使うこと。
最大BRV(2万くらいか)まで行くのか?と疑問に思うんだけど、ソリバレ+は最終HITが全体化するので、敵が複数いれば届きます。
日和らないことが大事(笑)
これに気付くまでに若干時間がかかった気がする……。
私がアホなだけかもしれないですがw


そんなわけで期限が一週間延びたので、もうちょい頑張ろうという人の参考になれば幸い。
私も明日、それぞれの該当キャラいれて石割って終わらせます……。


ちなみにイカ倒す前、息抜きにケイト断章のノーマル終わらせてまして。
そしたら、たまたまサポコメにケイト断章簡単だったと書いてる人を見たので、まじかよ?と思い、いきなりハードの難易度100に突っ込んでみたら、なんかあっさり勝ててしまったという(笑)
ちなみにイカと同じく、クラウドティナスコールにバハムートでした。
サポもヴァンだったかな。こっちはレッスパの氷目当てで。
やり方はほぼイカと同じですね。
最終戦スタート同時に召喚EXソリバレメテオで。
というか、ここで勝てた戦法をそのままイカに持ち込んだらあっちも勝てたというw

初見で勝てる程度には簡単でした。
全部このくらいの難易度にしてくれ……。

ちなみにウィークリーガチャも初回半額だけ回しました。
実はケイトとたまちゃんが相性2凸専用凸無しだったので、どちらかの相性引ければそれでいいやと思ってたんですが。
司祭のラケットとかいう懐かしいものがすり抜けてきて終わりましたwww
えぇ!?と吃驚した。
たまちゃんは来週もう一度チャンスがあるので待ち。
ケイトはパワピで相性完凸してパッシブ抜こうかなぁ……±ゼロだよね。
彼女育てたらスノウ断章で活躍しそうですよね。


もうあとはこれで本当にラムザ専用さえ引ければ言うことはない……何故出ないのか。
あ、ヘレティックイベがまだあったね。
これあとスコアだけです。
出撃制限嫌がってる人もフレコメみてるといたけど割と面白かったと思うよ。
40の遠距離なんかはカインとかヴィンセントいれたりしてましたね。
ぶっちゃけ40は覚醒前のキャラで十分だし。
実質制限かかるのは破の70だけでしょう。
70も恩恵は専用無しでも十分だったしね。ラムザとかビビとか専用持ってないキャラでクリアしてますよ。
スコアが初見で8万だったので、どうやって詰めるかなーって感じ。
これクラウドとか王様完成する前の話なので。
あれから断章のおかげでいろいろ育ったからなんとかなるんじゃないかなーと思ってます。
まぁこれまだ期限あるんでノンビリやるよ。
明日からまた共闘あるしね。
今週はセシルか……すぐ終わる予感がするw

今日もやるよー

今日は予告通りです(笑)
セシロザだよ。
昨日の話の続き。
というか、もともと一つの話だったんだけど、いろいろ考えた末に分けたのです。
テーマは恋、かな。
まぁこっちも初恋だね。
昨日のと合わせて三角関係とも言うw



 鏡の前で悩み始めて、そろそろ一時間は経つだろうか。
 煉瓦色のワンピースにオフホワイトのコートを羽織って、ベージュのストールを巻く。
 ダークブラウンのパンプスを履いて、鏡に映った姿を確認する。
「……うーん……悪くはないんだけれど」
 しっくりこないのよね、とローザはため息を吐いた。
 コートを羽織っていれば気にならないのだけれど、脱いでしまうと濃い色のワンピースに、ダークカラーの靴はちょっと重たいなと思う。
「やっぱりこっちかしら」
 パンプスを脱いで、今度はブーツに履き替える。キャメルのショートブーツだ。
 先ほどのフラットなパンプスと違って、細いヒールのついた編み上げのブーツを履くと、視線が少し高くなる。
 そしてもう一度、鏡の前に立って全身をチェックした。
「うん、やっぱりこのほうが良いわね……」
 踵が高い分、脚も長く見えてすっきりとした印象になる。
 ストールのベージュとも近い色だしバランスも良い。

 問題はひとつ。
 この靴が、ハイヒールだということだ。
 まるでつま先立ちをしているような、つんのめりそうになるほどの高さではないのだけれど、それでも拳ひとつ分くらいは背が高くなるはずだ。

「本当にいいのかしら?」
 これから会う予定の幼馴染みの顔を思い浮かべる。
 一つ年上だけれど昔から可愛らしくて、弟がいたらこんな感じだったのかしらと思う。
 決しておとなしい訳ではないのだけれど、男の子にありがちな粗野な振る舞いとは無縁の、穏やかな性格のセシル。
 もっともカインと二人の時は、多少は少年らしいやんちゃなこともしているようではあるが。
 ローザがセシルと二人で会う時は、たいてい話題のスイーツを食べに出掛けたりと、まるで同性の友人と会っているような雰囲気になる。
 そんな彼と会う時に、この一年ほどだろうか、気をつけていることがある。
 どうやら身長が伸びないということを、セシルは気にしているらしい。
 成長期のカインが順調に背を伸ばしていることが悔しくて仕方が無いようなのだ。
 そんなところも可愛らしい。
 ローザ自身もこの数年で随分と背が伸びて、同じ年頃の少女たちの間ではかなり長身のほうになる。
 一つ年上のセシルとだいたい同じくらいはあるのだ。
 だから、ヒールの高い靴を履いてしまうと、セシルよりもローザのほうが背が高く見えてしまう。
 そんな事情があって、セシルと会う時には、出来るだけフラットなパンプスやローファーを選ぶようにしていた。

 ところが昨日のことだ。
 それらの事情を一通り把握している、というよりは察していると言ったほうがいいだろうか。
 セシルの悩みもローザの気遣いも知っているカインが言った。
「それくらいの高さの靴なら、あいつの前で履いても大丈夫だと思うぞ」
と。
 春には学校を卒業するカインと、そしてセシルは卒業試験を間近に控えて忙しく、ローザが昨日カインと会ったのは一月ぶりのことだった。セシルとはさらに半月以上会っていない。
 その一月前に会った時に、靴の話をしたからだろうか。
 別れ際に、不意にカインがそんなことを言ったのだった。
 昨日は、今履いているブーツと同じくらいの高さのヒールがあるエナメルのパンプスを履いていた。
 
「大丈夫ってカインが言っていたし……いいわよね」
 ローザにとってはいつでも頼りになる兄のような存在だ。
 その彼がわざわざそう言うのだから、間違いはないだろう。
「いけない、そろそろ出掛けなくちゃ」
 セシルとの待ち合わせに遅れてしまう。

 こうして、ようやく長い時間を過ごした鏡の前からローザは離れたのだった。
 
 

 

 街の中心にある広場のベンチに座っていると、向こうから彼が歩いて来るのが見えた。
 ローザに気付くと、セシルは小走りに駆け寄ってくる。
「ごめん、待たせたかな」
「ううん、私もさっき着いたところよ」
 ベンチの前に立つ彼を見上げてローザはにっこりと笑う。
「私の方こそごめんなさいね、忙しいのに」
「忙しいってほどじゃないよ」
「でも試験ももうすぐでしょう?」
「今更焦っても仕方がないよ」
 元よりセシルは成績優秀なのだ。
 春に卒業出来れば、おそらく学校始まって以来最短での卒業になるはずだと聞いている。本来ならば六年通うはずのところを、たった三年で卒業してしまうのだから。
 カインが四年で卒業するのでさえ滅多に例のないことなのだが、セシルはそのカインと一緒に卒業するのだと、相当に頑張ったようだ。
 にも関わらず余裕すら感じるセシルの様子に
「カインも同じ事を言ってたわ」
とローザはくすくすと笑う。
 あまり性格的には似ているところのない二人だが、時々まったく同じ事を言い出すのだから面白い。

 いつまでも寒い屋外で話をしていて、大切な試験を控えているセシルに風邪でも引かせてしまったら一大事だ。
 暖かいお茶でも飲みに行きましょうと、ローザは立ち上がった。
 そこで初めて気が付いた。
「……あら?」
「どうかした?」
 目の前のセシルと微妙に視線の高さが合わない。
 ほんの少し上を向くような角度になる。
 いや、そもそも今日はヒールの高い靴を履いてきている訳で……
「セシル……背、伸びた?」
 会うのは二月ぶりに近い。
 それだけの期間で十センチ近くは伸びたことになるのではないだろうか。
「カインもそんなこと言ってたけど……やっぱり伸びたのかな?」
 親友との差があまり変わらないから実感がない、とセシルは言う。
 たしかにこの一、二年ほど、カインとは会う度に彼の背が高くなっているので、もはや気にすらならなくなっているのだが。
「でもローザともやっぱりあんまり変わらないし……」
 気のせいじゃないかな、と少し残念そうに言うセシルに、
「そんなことないわよ」
 ほら、と足下を指差した。
「だって私、今日はヒールの高い靴を履いてるもの」
「あ……本当だ。じゃあやっぱり背が伸びたんだなぁ……」
 嬉しそうにセシルが言う。
 良かったわね、とローザも笑い返した。
 けれど、他愛のないやりとりなのに、いつもよりも少しだけ上に向ける視線を意識すると、なんだか妙に落ち着かない。
 そんな乱れた心を誤魔化すように、
「あ、そうだわ……早く行きましょう。寒いものね、風邪をひいたら大変よ」
 そう言うと、最近出来たばかりというデザートが評判のレストランを目指した。
 

 

「これを渡したかったの」
 暖かい店の中で、運ばれてきたお茶に口を付けて、落ち着いたところでローザは持ってきた包みを取り出した。
 わざわざ呼び出した理由をセシルに告げる。
「どうしたの、急に。プレゼントなんて」
「もうすぐ冬も終わっちゃうけれど、作ったから今のうちに渡しておきたくて」
 差し出した包みをセシルが受け取る。
「なんだろう」
 包みを開け始めた顔は、子どもがプレゼントを開ける時ようなわくわくとした期待を滲ませる表情だ。
 見慣れたいつもの少し幼い顔。
 けれど包みを持つ手は、ローザの記憶にある手よりなんだか大きく見える。
 今まではあまり意識はしたことがなかったのだけれど、節の目立つ指は、ほっそりとした自分の指とはぜんぜん違うように見える

「手袋……と、マフラー?」
「え?ええ……」
 セシルの声に、魅入っていた目の前に座る彼の手から意識が引き戻される。
「そういえば昨日カインが見たことないマフラーと手袋して帰ってきたなぁ……もしかしてあれもローザが作った?」
「そうよ」
 昨日、カインにセシルの分も預けてしまっても良かったのだが、せっかくならば直接渡したかった。
 三人の予定を合わせるのが今は少し難しい。
 それでセシルには今日渡すことになったのだ。
「ありがとう。でも、どうして?」
「この間ちょっとカインに迷惑かけてしまったからそのお礼だったの。せっかくだからあなたにもって思って」
「そうか。そんなこと、カイン何も言ってなかったのになぁ」
「二人お揃いにしましょうかって言ったんだけれど、それは断られちゃったわ」
 そんな冗談を言うと、セシルは少し困惑した顔をする。
「さすがにもうお揃いはなぁ……」
「セシルも嫌?」
「嫌じゃないんだけど……使い難いかなぁって」
「やっぱりあなたたち同じ事言ってるわ」
 カインとのやりとりを思い出して笑ってしまった。

 マフラーは淡いブルーに黄色のストライプ、手袋はマフラーと同じ青一色だけで編んだ。
 手袋をはめてみたセシルが、
「ちょうどぴったりだ」
と言う。
 その言葉に驚いた。
「え?」
 大きめに編んだつもりだったのだ。
 自分の手よりは少し大きいかなとは思っていた。
 冬も終わりに近いから来年も使ってもらえたらと、それよりさらに一回り大きめに編んだ。
 結果的に、ローザの手より二回りほど大きなサイズの手袋になった。
 だが、まさかそれでちょうど良いサイズだとは思わなかった。
「ほら」
 セシルが手袋をはめた左手をローザの前に差し出した。
 背が伸びたのだから、手も大きくなって当たり前ではある。
 けれど、思っていたよりずっと大きな掌を見ていると、なんだか急に心臓がどきどきと鳴り始める。

 どうしよう。
 そう思ってすぐに考える。
 どうしようってなにかしら。 
 久しぶりに会ったら、ちょっと背が伸びていて、大人っぽくなっていただけだ。
 それだけのこと。
 突然で、ちょっと驚いただけ。
「ローザ?」
 名前を呼ぶ声は、少し幼さが残る、少年らしい高い声。
 いつもの聞き慣れた声だ。

「……来年は、もうちょっと早い時期に作るわね」
 これでは来年にはもう入らなくなっていることは間違いない。
 その頃にはもっと今よりも背が高くなっているのだろう。
 ならば自分はどんな風になっているのだろうか。
 
 どんな風に、一緒にいるのだろうか。




 いつの間にか変わり始めていた幼馴染みの姿。
 驚かされっぱなしで、頬が熱くなったまま、鳴り続ける大きな鼓動が止まらない。
 幼い頃は当たり前のように手を繋いでいた。
 記憶にあるよりずっと大きくなった手を見つめながら、また手を繋いでみたいなと思う。
 だけど気付いてしまった。

 あの頃のように無邪気にはもう言えない、と。




前々から機会があったら書きたかったローザの話。
概ね彼女の性癖は「ギャップ萌え」です(笑)
カインに足りなかったのは意外性だったと思われる。

セシルだけがまだ通常運転ですねー。
精神的に一番幼いのがセシルなので。

この辺語り出すとキリがなくなるのがいずれまた。


しかし初日のシンプルさが嘘のように日に日に文章が長くなっている……
明日でラストです。
明日はTA後でセオカイ。

本当にカイセシだけをスルーする需要をガン無視したバレンタインですね(笑)
いやでも、私としては合間合間でカイセシ的に萌えるエピソードを突っ込んでるつもりなんだけどな……
昨日も言いましたが、行間を読んで萌えて下さいwww


ではまた。
オペオムの断章やってくるね……あとイカだけなの……!
スノウよりサンクレッドで苦戦するとは思わなかった……ストンラ地獄に勝てない。
バレンタイン終わったらまた詳細書きますけど、WoLとヴァンは完成し、クラウドも完成一歩手前になり、王様がすごい有能だった。
なおラムザ専用は(察してくれ)

嘘ついた

昨日に引き続きバレンタイン的な小話。
いやあんまりバレンタイン関係ないかもしれない(笑)
書きたかった小ネタ書いてるだけな気がする。

今日のテーマは……手作りのプレゼント、かな?
二日目にして早くもテーマがあやふやであるw

時間軸もめちゃくちゃというか前後しまくって申し訳ない感じですが、今日の話はセシル15歳……というかカイン16歳とローザ14歳。

明日はセシロザとか、昨日嘘吐きました、スミマセン。
ということで今日はカイロザをお届けしますー。

カイセシは行間で萌えてください(笑)



「やっぱり外は寒いわね」
 外に出た途端、冷たい風が頬を撫でていった。
 彼女の言葉にそうだなと頷きながら、表通りを歩き出す。
「でも寒いほうが星が綺麗に見えるわ」
 そう言いながら彼女が空を指差す。
 今日のドレスやアクセサリーに合わせたのだろう、綺麗なゴールドに染められた指先。
 きらきらと光って星のひとつのようだ。

 共通の知人、というよりは、家同士の付き合いと言ったほうが正しいだろうか。
 パーティに招かれて、ローザと共に出席した帰りなのである。
 もっともとりあえず顔は出したという事実が重要なのであって、まだ十代半ばのカインとローザが長居をしたところで楽しい場でもない。挨拶をしなければならない最低限の人たちに顔を見せると、早々に辞去してしまった。
 招かれた屋敷を後にしたのは、夕方には遅く、夜には早い中途半端な時刻だった
 せっかくだから食事でもして行こうかということになったのだった。

 ローザに合わせて、カインは普段よりはゆっくりと歩いている。
 街中で彼女と二人きりというのは珍しい。
 いつも三人でいる訳ではないはずだ。
 しかし、実際にセシルがいないシチュエーションになってみれば、珍しいなと感じるのだから不思議なものである。
 そんなことをカインが考えていると、ローザが
「セシルは今日はどうしてるのかしら?」
と言った。
 どうやら同じ事を考えていたらしい。思わず笑いを噛み殺す。
「なあに?急に笑ったりして」
「いや、何でも無い。……セシルだったら、シドのところだろう、今日も」
 飛空艇の開発が大詰めだと聞いている。
 飛空艇にさえ乗れば誰でも空に行けるという時代が間もなくやってくるのだろう。
 空を自在に駆け、そこで戦う竜騎士として生きるカインには、それがいまいちピンと来ない。
 忙しい以上に楽しくて仕方が無いという顔で、セシルがいろいろと語るのを聞いてやるのが、最近のカインの日課である。
 もっとも春になれば学校も卒業だ。寮の同じ部屋で寝起きする生活ももうあと少しだ。
「授業の後にも顔を出しに行っているようだしな。毎日、機械油まみれになって帰って来るぞ」
「あらあら……セシルらしいわ」
 会話は自然と、ここにはいないセシルの話題になる。
 ふと、自分がいない時には、セシルとローザはどんな会話をしているのだろうかと、気になった。



 
 他愛のない話をしながら歩いていたが、ふいに隣を歩く彼女の姿に違和感を覚えた。
 いつも綺麗に背を伸ばして軽やかに歩くローザ。
 だが、今は足下が少しふらついている。
 大通りの、綺麗にレンガが敷かれた歩きやすい道のはずなのだが。
「きゃっ」
 小石でも踏んだのだろうか、不意によろけた彼女の腕を咄嗟に取った。
「大丈夫か?」
「ごめんなさい、平気よ」
 謝る彼女の足下に視線を落として気が付いた。
 大人っぽいシンプルな形にシルバーやゴールドの派手なアクセントをおくファッションが流行るらしいと、どこかで聞いたことがある。
 今日の彼女もそんな流行を意識したのか、濃い落ち着いたトーンの赤いドレスに、金のアクセサリーを身に付けていた。
 靴は装飾品と同じくゴールドのハイヒールだ。
「足、痛むんだろう」
 服やドレスなど多数持っている彼女だが、流行を先取ったコーディネイトだという事を考慮すると、おろしたての新しい靴なのだろうと容易に推測出来た。
 食事をしに、少し遠回りをさせたことを後悔する。
 もっと早く気付けばよかった。
「え……?」
 何の説明もしていないのにと、少し驚いたような顔をして、そしてローザは小さく頷いた。
「新しい靴だとやっぱり駄目ね……でも大丈夫よ、もう少しで家だし」
 しかし大丈夫と言われたところで、はいそうですかとカインに言えるはずがない。
 ちょうど二人は今、広場にさしかかる場所にいる。
 人の往来は多いが、空いているベンチがあるのを視界の隅に捉えて、
「つかまってろ」
 そう素っ気なく言うと、カインはローザを抱き上げた。

「いつもより踵も高い靴のようだしな。歩き慣れないんだろう?」
 決してハイヒールを履かないというわけではないのだが、いつもの彼女はあまり踵の高い靴は履かない。
 理由はなんとなく想像が付いている。
 カインの指摘に苦笑しながら、ローザはすまなそうに答える。
「久しぶりにこんなに高いヒールを履いたの。迷惑を掛けるつもりじゃあなかったんだけれど……」
「迷惑だとは思っていないから気にするな。珍しいとは思ったが……セシルがいないからか?」
 今でこそ、セシルのほうが多少彼女よりは背が高いのだが、数年前までは二人の身長はほとんど変わらないくらいだった。
 それどころか、時期によってはローザのほうが背が高かったこともあったのだ。
 どうやら身長が伸びないことをセシルが気にしているらしいと、それはカインは知っていたし、彼女も知っているはずだった。
 だから気を使っているのだろうと、予想はつく。
「あなた、本当によく気が付くわね」
 カインの問いに、是とも否とも答えず、腕の中の彼女はくすくすと笑う。
 その様子からすれば、カインの予想は外れていないのだろう。

 ベンチに彼女を下ろし、座らせる。
 痛むことがばれたからだろうか、彼女は靴を脱いでしまった。
 白い素足が目に映る。
 幼い子どもの頃ならともかく、この歳になってしまうと素足を目にすることなどほとんどなく、だからだろうか肌の白さが妙に眩しく見える。
 滑らかな肌だが、踵や親指の付け根のあたりが真っ赤になっている。
 皮が剥けたり血が滲んでいるところはないようだが、もう少し歩かせていたら、そうなっていたはずだ。
 とはいえ、今の状態でも見ていて痛々しい。
「そのまま靴は自分で持ってろ」
「え?」
「おぶってやるから……ほら」
 ベンチに座る彼女の前に膝をつく。
 返事も聞かず背を向けたのは、彼女に有無を言わせないためだ。返事を待っていては、遠慮するに決まっている。
 少しして、おずおずと彼女が背に乗る。
「本当にごめんなさい……ありがとう」
 細いすんなりとした腕が首に回された。
 その傷ひとつない柔らかな白い腕に、ほんの少しどきりとした。


「なんだか懐かしいわ」
 ふいに、背中の彼女がぽつりと言った。
「……そうだな」
 昔は、ローザのことも、セシルのことも、よくこうやっておぶってやった。
 転んで膝を擦り剥いただとか、ちゃんとした理由があればまだマシで、ただ遊び疲れてもう歩きたくないなどと言い出したのを背負って帰ったこともある。
 そんな昔のことを思い出しながら歩き続ける。
 冬の冷たい空気の中、背中と彼女の腕が絡む首筋だけが温かい。
「……何かお礼しないといけないわね」
「別に構わない。……初めてでもないしな」
 つい先ほどの彼女の発言を引き合いに、少し冗談めかして言うと、ローザが笑う。
「そんなつもりで言ったんじゃなかったのに……もう」
「気にするなってことだ。セシルなんて今でもたまに背負ってやってるからな」
「ええ?どういうこと?」
「最近だと三日前だな。食堂で飯を食いながら寝たから部屋まで背負って帰ってやったばかりだ」
 朝から授業を受けて、終わるなりシドのところに出掛けて、門限ぎりぎりに帰ってくる。連日それを繰り返して疲れていたのだろうが、さすがに食事を摂りながら寝るヤツがいるか、と呆れたものだ。
 カインの話にしばらくクスクスと彼女は笑い続けていた。

 やがて、ふと彼女が何か思いついたのか、声を上げた。
「あ……そうだわ」
「なんだ」
「お礼……マフラーと手袋でも編むわ。使ってくれるかしら?」
「急にどうした」
「……昔のことを思い出したら、あなたとセシル、よくお揃いのマフラーとかしていたなって思って」
 ああ、そんなことか、とカインも懐かしく思う。
「母さんが毎年作っていたからな」
 母が亡くなってもう数年が経つ。ようやくこんな風に何気なく話題に出せるようにもなった。
 彼女はそうだったのね、と囁くように優しく言った。
「じゃあ、セシルとお揃いにしてあげましょうか?」
 ほんの少ししっとりとした空気を吹き飛ばすかのように、彼女はくすりと笑いながらそう続けた。
「……さすがにそれは……」
 その光景を想像してみて、すぐにあり得ないなと首を振った。
「嫌?」
「嫌というか……使いづらい、な」
 何と答えたものかと、妙に回りくどい言い方になってしまった。
「冗談よ。私だってせっかくだからちゃんと使ってもらいたいもの」
「そうしてもらえると助かる」
「相変わらず、あなたの手、冷たいんだもの。寒くないの?」
 セシルと似たようなことを言うな、と思う。
 どうやらカインは体温が低いのだろう。手が触れると、冷たいとよく言われる。
「俺は別に寒くもなんともないんだが……すまん、冷たかったか?」
 そう答えながら、ドレスの裾越しとは言え、彼女の脚に触れていることをふいに意識してしまう。
「あ、ううん、私は大丈夫だけれど」
 背後で彼女が首を振っている気配がする。
 顔は見えないけれど、背中越しに伝わるさまざまな動きや、耳元にかかる息使いで、表情よりもずっと精緻な感情が伝わってくるような気がする。
「でもやっぱり手袋は作らせて?」
「……ああ、頼む」
「うん、任せて」
 やはり表情は見えないまま、彼女が頷くのだけが分かった。


 やがてファレルの屋敷が見えてきた。
 もう少しだけ、遠くにあればよかったのに。
 背中に彼女の体温を感じながら、残念に思った。




書きたかったシチュエーション書いたから満足した。
男の子視点で女の子にどきどきしてる感じって、書くの難しいね!!!
あんまり生々しくはしたくないので、こうなんか微妙な感じを……そうか、今日のテーマあれだ、初恋。もしくは片思い。


明日こそセシロザです。

突然ですが

バレンタインがもうすぐですね。

なので突然ですが小話を上げてみます。
もう2、3本くらいネタがあるので、明日明後日で小出しにしようかと。
もっともあの世界にバレンタインなんて行事があるはずがないので、バレンタインにちなんだテーマ色々でお送りします。

今日はチョコレートの話。

ちなみにがっつり恋愛話ではありません(笑)
なんとなくカイセシっぽい雰囲気を出しつつはあるつもりですが、たぶんセシルとカインが直接あれこれやりとりする話は1本もないと思いますw



「はんぶんこ、ね」
 隣に座った少女はそう言うと、箱の中に綺麗に並べられていたチョコレートを、ひとつ、ふたつと数え始めた。
 そんな無邪気なリディアの様子を見つめながらセシルは小さく笑う。

 ホブス山を下りて最初の村に到着したのは夕方には少し早い時間だった。
 ファブールの城下まではもうあと数日だ。
 村にある唯一の雑貨店に立ち寄ると、チョコレートが売られているのを見つけた。
 こんな小さな村では珍しいものだろう。
 ミストからずっと一緒に旅をしている少女が喜ぶだろうか、と買い求めて宿に戻った。
 リディアに箱を手渡すと、一瞬きょとんとした顔をして、
「ほんとうにいいの?」
と尋ねられた。
 彼女にとってもチョコレートは珍しいものだったようだ。
「いいよ。たくさん頑張ったからね」
 ご褒美だよ、と言うと、ありがとうとリディアが笑った。
 
「むっつあるから、みっつずつ。ね?」
「全部リディアが食べていいんだよ」
 そのつもりで買ってきたのだけれど、彼女はセシルと分けるつもりらしい。
「セシルは、チョコレートきらい?」
「いや。甘いものは好きだけれど」
 苦手だから全部食べていいよ、とそう答えれば良かったのかもしれない。
 けれど、深い森の色をした瞳にまっすぐに見つめられると、嘘は言えなかった。
「じゃあ、はんぶんこだよ」
 そう言って、リディアはセシルの掌にチョコレートの粒を三つ載せた。
「ありがとう」
 チョコレートをというより、少女の優しさを受け取ったような気がする。
 セシルが礼を言うと、隣に座るリディアはにっこりと笑う。
 
「いただきます」
 食事の時のようにきちんと挨拶をして、けれどもう待ちきれなかったのだろう。
 リディアはきらきらとした目でずっと見つめていたチョコレートを、すぐにぱくりと一粒口に入れた。
「あまーい!」
 両手を頬に当てて、リディアが声を上げる。
 美味しいものを食べたときに、ほっぺたが落ちそうと言うけれど、まるで頬が落ちないようにと抑えているようで、可愛らしい仕草にセシルは思わず小さく笑う。
 すぐに二粒目を頬張った彼女を見つめながら、セシルも自らの掌に載せられたうちの一つを口に運んだ。
 砂糖の甘さがミルクの優しい味に溶けて、そこにほんの少しカカオのほろ苦い味が残る。
 甘い物を口にすると、ほっとするのは何故だろう。
 少女のために買ってきたつもりだったのだけれど、口内に広がる安堵する味に癒やされているのはセシルのほうだ。
 
 そんなことを考えていると、隣から熱心な視線が向けられていることに気が付いた。
「リディア?」
 どうかした?と尋ねようとして、空っぽになった箱が目に入る。
 ああ、そういうことか、と腑に落ちる。


「二人で仲良く分けてね」
 セシルがまだ幼い頃、親友の母がそう言ってよくお菓子をくれた。
 チョコレートだったりクッキーだったり、時には飴玉だったり。
 貰ったお菓子を、カインと二人で半分ずつ分け合う。
 昔から甘いものは大好物で、いつも先に食べ終えてしまうのはセシルの方だった。
 ちゃんと平等に分けたのだから、同じ数ずつのはずだ。それは分かっている。
 けれども、まだお菓子の残っている親友が羨ましくて、じっと見つめてしまう。
 そうすると結局最後には、カインは残っていた自分のぶんのお菓子をセシルに分けてくれるのだ。
 
 最初はそんなやりとりをよくしていて、それからもう少し大きくなると、半分するのではなく、カインはセシルに最初から多くをくれるようになった。
 十をいくつか超えたくらいになると、甘いものはいらないから全部お前にやる、と言うようになって、そして最終的にはそんなやりとりすらしなくなったのだ。
 例えばコース料理の最後に出てくるデザートは、当たり前のようにセシルが二人分食べてしまう。
 カインとの間では、それがセシルの「当たり前」だった。
 
 ふと今更に気が付いた。
「甘いものは嫌いだ」
と、そうはっきりと彼から聞いたことはなかったということに。

 ――すべては彼の優しさだったということに。
 

 
 
「はんぶんこ、しようか」
「え?」
 リディアがくれた三つのチョコレート。
 一つは食べてしまって、あと二つまだ残っている。
「はい」
 二粒のチョコレートの片方を、セシルはリディアの口に入れてやる。
 そして残った最後の一粒を自分の口に入れた。

 こんなチョコレートの小さな数粒にもたくさんの思い出があるのだ。
 ミストで別れたきり、安否すらわからない親友。
 甘いはずのチョコレートが、先ほどよりもずっと苦い。
 
「おいしいね」
 セシルを見上げて笑う少女に、笑顔を作り、そうだねと答える。

「また、はんぶんこしようね」
「……ああ」
 リディアが耳元で囁くように告げた言葉に頷きながら、今度ははじめから彼女のほうが多くなるように分けないとな、と思った。




 いつも貰っていた「当たり前」の優しさが、今はあまりにも遠くて。
 思い出の中にしかないそれはあまりにも儚い。
 チョコレートのように、甘くて優しい思い出を、壊れないように、壊さないように。
 どこまで旅を続ければいいのだろうか。


ということで、セシルと子リディアでした。

だいたい下に兄弟がいる人は、カインと似たような目にあってると思います(笑)。
ウチだけじゃないと思うんだけどな……。
さっさと自分の分を食べちゃったのが悪いのに、なんであんな物欲しそうに見てくるんだ、と子どもの頃はよく思ってました。
カインみたいに人間が出来てないので、分けてやることは絶対にありませんでしたがw

たまに甘いものが出てくる話書いてますが、別にカインは甘いものが嫌いなわけじゃないんです。
なんだかんだと割と相手に尽くすタイプだと思うんだよね、カインは。


ではまた明日。
明日はセシルとローザかなぁ……。

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