連休明けマジで仕事が終わらん!!!!!
先週・今週死ぬほど仕事してなんなら週末も持ち帰りの仕事があって、そんなこんなで連休以来のお久しぶりでした。
連休明けたら多少落ち着くだろうと思ってGWに出勤した分の代休を今日で申請してた(半日なんだけど)ので、今日はお昼で帰ってきました。
今、カラオケにいます。
フリータイムが20時までだから半分歌って半分小説書くんだ!!!
ということで待ってた人がいるのかどうかわかりませんがこないだの続き。
「あらかた片付きましたね」
「ああ。皆よくやった。一旦、陣に戻るぞ」
任務の期限として与えられたのは半月の時間だったが、十日も経たずに目的は達した。国の南部にある村の近くで、飛行型の魔物が頻出するので解決しろという任務だった。
現地に到着するなり部隊を二つに分けたカインは、片方には村近辺で出現する魔物の退治、もう一方には魔物が現れるようになった根本的な原因を探らせた。どうやら近くの森にある洞窟に、強い魔力を持ったモンスターが住み着き、その影響を受けて森の生き物たちが魔物化しているようだと突き止めると、根本の原因を絶った。
そこまでわずか八日。初めての単独任務だということで、多少長めの猶予を与えられていただろうとは思うが、それを考慮しても上々の成果だ。
「この後はどうしますか?」
訪ねてくる副隊長の男は、カインよりもずっと年嵩だ。数年前に逝ったカインの父、リチャードが存命だったから竜騎士団にいる男だが、息子ほどの年齢のカインを立ててよく仕えてくれる。
「そうだな……明日いっぱいは様子を見て、何事もないようならば明後日の朝に発つ」
それでどうだろうかと、自分よりも遙かに経験を積んでいる部下に無言で問うと、
「では、そのように指示をしておきます」
と返ってきた。問題ない、という意味だった。
その翌日。
前日に告げたように、村から少し離れた場所に張った本陣でカインたちは待機していた。
飲酒などは困るが、休息も兼ねて村に行っても構わないと隊員たちには許可をしている。娯楽など特にない小さな村ではあるが、羽を伸ばしに陣から離れたいという者は一定数いる。カインとしても、村の様子は知っておきたかったので、隊員たちの村への出入りを自由にしておくほうが情報も集めやすく都合が良かった。
その知らせを隊員の一人が持ってきたのは、カインが部隊の中枢を担う部下たちと昼食を摂っている時だった。村に行けば食堂くらいはあるだろうが、本陣で焚火を囲みながら、肉も野菜もまとめて煮込んだだけの豪快な食事を摂るのも嫌いではない。
「ここから少し西に行ったところに陸兵団が来てるって知ってます?」
「ああ。俺たちよりも先に布陣していたはずだが」
任務の詳細までは知らないが、他の部隊のおおまかな動きはそれなりに把握はしているつもりだ。
「そうそう、それです。で、まだ片付きそうにないって、暗黒騎士団を呼んだみたいですよ」
あっちも早く片付けば良いんだけどね、と村人たちが言っていたとまだ年若い隊員が話してくれる。
「…………」
その話を聞かされた時、項がざわつくような感覚がした。あまり良くない勘が働く時の独特の感触。
「……誰が、……いや」
「隊長?」
「お前の話はわかった。何かまた村で仕入れた話があったら聞かせてくれ」
微かに笑って部下を労うと、はい!と嬉しそうに頷き立ち去って行った。この様子では、また村へ噂話を拾いに行くのだろう。
暗黒騎士団に所属している人数は、他団ほど多くはないが、とは言え数名しかいないという訳でもない。考えすぎだと自分に言い聞かせる。
「……カイン様」
名を呼ばれて顔を上げる。任務中に「隊長」とではなく、個人の名前でを呼ばれることは珍しい。そしてだいたいそういう時は、カインが何か余計なことに気を取られている時――つまりは注意を促す意味で声を掛けられている時なのだ。
「悪い、何でも」
何でも無いと言うより先に、
「気になるのなら、人をやれば良いのでは? 足の速い者なら夕方には戻って来ますよ」
とカインに忠実な副官は言う。何を気にしているのか見抜かれているのは明らかだ。
「……俺は甘やかされているんだろうか」
「子供の頃から知っていますからね」
多少は甘くもなりますよ、と男は笑う。調べさせるだけだと念を押されないのは信頼されているからだと思いたい。気掛かりがあるならさっさと解決してしまえと言う年長者のアドバイスというところか。
その助言に従い、カインは若手の隊員の中から一番足の速い者に、陸兵団の様子を見てこいと指示をした。任務の進捗状況、増援が来ているらしいのでその規模と様子。探れるだけで構わない、不要なトラブルは避けたいから陸兵団とは直接接触するなと言い含め送り出す。
さすがにカインも余所の部隊の任務に首を突っ込むつもりはなかった。
少なくとも、この時までは。
小出しにしないでまとめてさっさと最後まで読ませろよ!とは私も思っている(笑)
GW、模様替えと掃除頑張りすぎて力尽きたんだよね、後半。
進捗的には一番書きたかったシーンは書き終わったのであとはどうまとめよっかなーみたいな段階ではあるのです。
2万字くらいで決着付けば良いんだけど。いつものA5本換算で30ページ前後くらいかなw
ここまで来たら私が納得いくまで書きたいシーンを書こうかと思います!
ということで作業しよ。
【追記】
原稿は多少進み、眠くなってきたので歌い始めた。今日はわりと低音がよく出る楽しい。
原稿書いてて思ったんだけども。
前々から言ってるとおり、わりとずっとセシルが可哀想な話を書いてまして。
セシルが可哀想だとカインも可哀想って思うんだけど、逆はあんまり思ったことないなぁと。
カインが可哀想なシーンを書いてても、一人でこいつ可哀想だなとしか思わないんだよね。というかだいたいカインが可哀想なシーンの半分以上はセシルが可哀想だからカインも可哀想、みたいなのになる。
なんでかなーと思ってたんですが、あれだな、カインは精神的に相手をかばいに行くタイプだな、と。
セシルは物理的な意味で他人をかばおうとするけど(それこそゲーム中のかばうとほぼ同義。目の前で他人が怪我するくらいなら自分がってタイプ)、カインは他者の感情をかばいに行く。
可哀想だなと思う相手がいたら、どうしたらそれを助けられるかなって考えて自分がそれを引き受けちゃう。
二人とも方向性の違う自己犠牲タイプな気がしている。
セシルはそもそもの自己評価が低いので、自分が相手の置かれた状況ごと救えるとは思ってないんですよ。
なので物理的にかばいに行っちゃう。
自分の存在に価値があるとも思ってないから簡単に捨てようとするし、とりあえず目の前の人が肉体的に傷付かなければいいし、それくらいしか出来ないって思ってる。
カインは状況ごとなんとかしようとして結果的に自分が犠牲になっても、何も出来ないよりそのほうがマシだと思ってる。
それなりに自信があるタイプだから、自分にはなんとか出来るだろうし出来るんだからなんとかしないとって勝手に一人で背負い込む。
っていう割とめんどくさいカインが一番何とかしたくて最後まで何も出来なかったのが、セシルが暗黒騎士だったこと、だと思うんですけどね!
そんなことをつらつら考えながら原稿をしていた。
まとまってないけど、思ったことを残しておこうと思いました。
(歌いながら書いてるw)