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深刻な

カイセシ不足なんですけど。
私が。今。

ものっっっっっっっすごく、今、私はカイセシが読みたい。
こんな飢えてるの久々で、どうするよ?とちょっと戸惑うレベルです。
考えてみれば、2年前に第三次カイセシマイブームが到来した時、最初に思ったのは読みたいより書きたいだったんだよなぁ……。
今更、読みたいという欲求が。が。が。
思わず今日、電車の中でWebを漁ってしまった。うふふ。
(そしてなんかやっぱ自分の書いてるもののズレを自覚した。世の中にはイケメンなカインと可愛いセシルがいっぱいいた。なんだろうな、私のこのズレ方は)


なんだってこんな突然に餓え始めたんだかがサッパリ分かりません。
今、とにかく本当にカイセシが。
カインさんとセシルさんが、いちゃいちゃしてる話が欲しい。欲しいよおおおお!!!!


……で。自己生産に励むのあります。



 水の中に、ゆらゆらと佇んでいるようだった。
 いや、水とは少し違うのだろうか。
 冷たくはなくて、温くて心地良い。まるで人肌のような温もりに包まれている。
 
 ふと誰かに呼ばれた。そんな気がした。
 声がしたほうへと歩き出そうとする。
 だが、前に進めない。
 身体に纏わり付く心地の良い温度。それが身体をこの場に止めようとするかのように、やんわりと拘束して、身動きがとれないのだ。
 行かなければいけないのだけれど、身体を包む温もりはとても心地が良くて。
 動けないのならば、ずっと此所に居ても良いかもしれない。
 そう思うと、思考までもがぐずぐずと溶け出してしまうようだった。
 
 ああ、でも行かなければ。
 閉じていた瞼を、ゆっくりとこじ開ける。
 
 目の前には、見慣れた彼の端正な顔があった。
 
 
 
 
「……っ!」
 驚いて声を上げそうになるが、なんとか無理矢理に飲み込んだ。
 なんで、こんな、近距離に、彼の顔があるのだろう。
 起き上がって周囲を確かめようと思った。
 だが。
 身体もなぜか彼の両腕にがっちりとホールドされていて、身動きがとれない。
 先ほど、夢の中で動けなかったのは、きっとこのせいだ。
 セシルの身体を抱きしめる彼の胸をそっと両手で押してみるが、離してくれる気配はない。
「ちょ……カイン?」
 それどころか、ますます強く抱きしめられた。
 思わず小さく彼の名を呼ぶが、どうやらまだ夢の世界にいるらしい。
「……う、…ん……」
 これでは完全に抱き枕だ。
 セシルを完全に腕の中に閉じ込めたカインは、緩く癖のあるふんわりとしたセシルの髪に顔を埋め、完全に眠りこけている。
 
 どうしてこんなことになっているのかと、セシルは昨晩、眠る前の事を思い出そうとする。
 確か、山積みの仕事が、ほんのわずかではあるが、一段落して。
 久しぶりに…そう、本当に久しぶりに、二人で飲もうということになった。
 場所はセシルの自室。彼が好きだった銘柄のワインを用意して、グラスを合わせた。
 ぽつりぽつりと、交わす会話は、昔に比べればずっと互いに言葉少なだったようにも思う。
 けれども、目の前に彼がいてくれるということが、何より嬉しくて、とても満たされた気分で酒杯を重ねた。
 意外なことに、先に潰れてしまったのは彼のほうで。
 このまま泊まって行けば良いよ、と寝台に横たわらせて、自分もその隣に潜り込んだ。
 もっとも、大国の主の寝室だ。大の大人が4、5人は優に寝られるほどの広い寝台。
 身を寄せ合うように共に眠った子供の頃とは違って、身体も触れぬような距離で寝ていたはずだったのに。
 
 目覚めてみれば、彼の腕枕。その逆の腕は離さないとばかりに腰を抱いていて、目の前いっぱいに、彼の秀麗な顔がある。
 
 身動きはとれないし、かと言って眠っている彼を起こすのも申し訳がない。
 どうしようもなく、セシルはただ視界を占める彼の顔を見つめる。
 ずっと隣で見てきた、飽きるほどに見慣れているはずの、親友の顔。
 けれど、こうして至近距離で見つめるのは、本当に久しぶりだ。
 見慣れていると思っていたはずの顔は、セシルの記憶にある彼の顔とは少し変わっていて、それが会えなかった長い期間を示すようで、きゅうと胸の奥が啼くような音がする。
 例えば目頭から頬に向かってうっすらと刻まれた皺、昔よりもかさついた頬、少し陽に焼けた肌。
 当たり前だ、互いにもういい歳なのだから。
 それでも瞼を縁取る金色の長い睫や、すっとまっすぐに通った鼻筋、少し薄い唇、そんなところは変わっていなくて、相変わらず美しく整った彼の顔に、触れてみたくなる。
 早く、瞼の奥に隠された、碧とも蒼ともつかない深い色の双眸を見てみたい。

 そっと、彼の顔に、指を伸ばした。
 
 
 
 




えー、明日に続きます。
べたべたいちゃいちゃするだけの、山も落ちも意味もない話です、きっと。ひたすらベッドでふたりでゴロゴロする話。そこを目指したい。
……と書いておきながら。

さて、この二人の関係は?
1・現在進行形で恋人
2・元恋人
3・ただの親友
のどれでしょう。

答えは決めてませんが、ぶっちゃけ3でも萌えるなーと思ってる次第。



こんなBLかハーレクインかみたいなポエム混じりないちゃいちゃ話を書いた後で言うのもどうかと思いますが。
今もっとも私の中でクリティカルなカイセシは、女装カイン×セシルです(おい)
ぶっちゃけ、カインさんはセシルが女装しても喜ばないと思う、普通に「お前なんだその格好は?」って引く(なのに、あとで思い出してちょっと興奮したりするとなお良い。目の前にいるとそうでもないけど、思い出し萌えみたいな)。
でもセシルさんは、カインさんが女装したら、それはそれはものすっっごおおおく喜ぶと思いますwww
すごいカイン綺麗!とか言って人前でキスくらいしてしまえ。
それでもカイセシなんだよ!女装攻め良いと思うんだけど!!
あ、女装はもちろんローザ様の手によるものです。そこだけは譲れん。


なんか、ほんっとうに萌えに飢えてる人でスイマセン……このテンションで連休明けの仕事をしているのである……そのうちなんかやらかしそうだな。

というわけで、また明日。

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