記事一覧

間に合わなかったよね

やっぱり休み1日じゃ2本は無理だった!!!!
ということでひとまず、ななついろだけアップしました。
Onceは明日か明後日で……。


急に新しい(と言っても2年前だけど)作品だったので、文章がだいぶこなれてるなーと自分でも思いました(笑)
あんまり文体は変えてないつもりだったんだけど、やっぱり時間とともにそれなりに変わってはきてますね。
成長、だといいんだけどw

個人的にけっこう思い入れのある作品です。
装丁頑張ったというのもあるけど(装丁というか製本か)、テーマがすごく直球で、現在もTAのカイセシ書く時はこの作品の雰囲気が根底にあると思ってます。
大人になった二人がどういう関係におちついて、どういう方向へ進んでいくのかっていうのを定義した本という位置付けです、私の中では。
これは2018年の作品ですが、その前、16年に『Memorial Fragment』という本を出していまして。
これがTA後の二人がゲーム無印本編のあれこれを振り返るという形式の短編集だったんですが。
大人になったらどういう部分が変わって、変わらない部分はどこなのかなとか、そういうのを色々と考え始めた頃でした。
2017年に1年かけて36歳カインと20歳のセシルが大恋愛してる異説パラレルシリーズをやりまして、ここでもけっこう大人になったら何が変わったんだっていうのをやっぱり考えたんですよね。
その辺の流れの集大成が『ななついろ~』だったのかなと思います。

テーマは「しあわせ」という直球だったんだけど、けっこう中身は抽象的な書き方をしている部分も多いんですよね。
あらためて読んでて思ったけど。
しかも珍しくあとがきがすっごいシンプルだったんですよ。
あとはもう読んで感じてもらったことだけでいいやって思ってて。
わかりにくかったらごめんなさい(笑)
今あえて言えることがあるとすれば、終わりのほうで、セシルが「幸せにしないといけない人もいれば幸せを願うことしかできない人もいる」っていう話をしていますが、セシルにとってカインはこのどちらにもあてはまらない存在です。
前者はローザやセオドア、後者は兄さんなのは特に明言はしなかったけど大方の人に想像はつくだろうと思っていますが、カインについては敢えて触れませんでした。
結論、実はどちらでもありません。
もちろん幸せでいて欲しいし、そのためなら何でもしてあげたい存在ではあるんですが、カインが幸せになるために自分が出来ることがあるとすればそれはセシル自身が幸せでいることくらいしかないよねっていう、けっこある意味では突き放した関係になってます。

あと他に必要なことがあるならそれは自分で掴んでくれ、僕はそこまでは干渉できないよっていう。
でもお前の幸せに僕の幸せは含まれてるよねっていう前提はあるので突き放してる部分もあるけど傲慢な部分もあって。
このくらいの距離感がベストかなって思うんですよね。
基本的にこの二人の関係(特に若い頃)って共依存がベースにあって、ただやっぱりそこから脱却はして欲しいんです、TA後は。
ちなみにカインのほうが多少献身的かもしれないですね。
それは単純に、カインには幸せにしなければいけない相手(ようするに義務とか責任が生じる相手)っていないので、その分がセシルに還元されているような感じかなと。いろいろ償いたかったりする部分もあるしね。
ただやっぱりカインにとっても、セシルは自分が幸せにしてやらなければならない存在、ではないんですよ。

幸せにしたい、して欲しいっていう単純な関係じゃなくて、相手の幸せのために自分が幸せでいようっていう前向きな生き方をして欲しいなと思ってます。
自分が幸せでいるための条件には相手が幸せでいることがもちろん含まれているわけで、卵が先か鶏が先かみたいな話ではあるんですが(笑)
この本で描きたかった幸せな二人っていうのはそういう関係の二人でした。
やっぱりわかりにくいな、と今これを書いていても思ったwやっぱり蛇足だったかなwww


ということでOnceの編集作業やってきまーす。
ま、明日も普通に仕事もあるけどね!
ではまた明日か明後日くらいに。

COMMENTS